弁護士記章
弁護士 岡田宜智
弁護士記章とは,いわゆる弁護士バッジのことです。
ひまわりの花の中央に秤(はかり)を配したデザインをしており,ひまわりは自由と正義を,はかりは公正と平等を追い求めることを表しているとされています。
さて,この弁護士記章ですが,段々年数を重ねてくると金メッキが剥げ(磨きがかかり),銀色になってくるのが通常です。
ベテランの先生ほど銀色の弁護士記章を身に着けています。
先日,筆記用具入れの中に入れっぱなしになっていた我が記章と久しぶりにご対面したのですが,一向に銀色になる気配がありません。
私の記章はいまだピカピカの金色をしています。
私は,普段,紛失防止のため(というと聞こえはいいのですが,単に着けたり外したりが面倒だったりするので)記章を身に着けてはいませんでした。
また,さいたまの裁判所では身分確認は求められませんし,警察署での接見時にはさすがに身分確認を求められますが,日弁連発行の身分証か記章の提示かのいずれかなので,私はいつも身分証をゴソゴソと取り出して提示していました。
というわけで,弁護士3年目を向かえた私の記章は依然として当初の輝きを放っている状態なのです。
改めて自分の記章と対面し,眠らせていては金ピカのままだと思いましたので,久しぶりに着けてみようとしたところ,その矢先に留め具を落とし,紛失しかけてしまうというハプニングに見舞われました。
やはり着けたり外したりは危険が伴います。
当事務所の先輩弁護士の中には,普段持ち歩く弁護士日誌(訟廷日誌)に記章を取り付けている人がおります。
従前からいいアイデアだなと思っていたこともあり,このたびこっそり真似させていただくことにしました。
今後は,ようやく私の記章も磨かれていくことになるでしょう。
弁護士3年目,私自身も磨きがかかるよう精一杯頑張って行きたいと思います。